日清オイリオグループ株式会社は、学校や保育所等での給食づくりに従事している栄養士・管理栄養士103名を対象に、食物アレルギーに関する実態調査を行った。
(参照:子どもの花粉症患者数はアトピー性皮膚炎の約3倍以上)
Photo:Japanese school lunch By roger jones
この調査は2012年度より食育活動の一環として行われており、今回は2月17日から23日のアレルギー習慣に先駆けて行われた。給食の提供に関して約5割が食物アレルギーに対応した除去食や、不足する栄養素を別の食品で補う代替食を提供していた。誤食につながる問題については、約6割が経験があると回答。発生箇所は誤配や原材料での混入、調理過程での混入など多岐にわたるが、提供する側だけでなく、食べる側にも注意が必要であることがわかる。給食のアレルギー対応食品で約7割が代替食品を使用し、よく使われているのは卵を使っていないマヨネーズや練り製品など卵の代替食品だった。また、食物アレルギーの原因となる食材を使用しない献立づくりを進めている、または予定していると回答した人は6割以上となっており、全員共通のメニューを提供できる取り組みが進められている。
女子栄養大学の給食システム研究室准教授の堀端薫氏は、アレルギー対応食品などの代替食品は誤食を防ぐだけでなく、調理上の作業負担を軽減する手段としても有効であるとコメントしている。