ロボット手術 指導医の認定制度を発足

2012年に内視鏡手術を行う手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使用しての前立腺がんの全摘出手術が保険適用となった。以降、ロボット手術装置を導入する医療機関が増える中、日本泌尿器科学会日本泌尿器内視鏡学会は安全性向上のため、ロボット手術指導医の認定制度を発足することを発表した。
(参照:日本の医療機関としては初 ミャンマーで日本人医師が常駐するクリニック開設へ

手術支援ロボット「ダヴィンチ」徹底解剖|東京医科大学病院image by 東京医科大学病院

手術支援ロボットはすでに国内の医療機関に200台導入されている。今年度の手術件数は1万件を超えることが予想されており、導入台数を検討する医療機関も増えてきている。手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使用しての前立腺がんの全摘出手術は2012年4月に保険適用となったため、患者にとっても治療費を負担しやすくなり、需要が高まっている。前立腺がん全体の症例数が572例の東京医大病院では、2006年に「ダヴィンチ」を導入し、昨年3月の時点で1100例位以上の実績をあげている。

利点も多い手術支援ロボットだが、手術経験が少ない医師が使用し始めるという問題点もあり、安全性や確実性が懸念されていた。メーカーでは講習会を開くなどしていたが、日本泌尿器科学会と日本泌尿器内視鏡学会はさらなる安全性向上のため、今年4月にロボット手術指導医の認定制度を泌尿器科領域で発足することを決定するに至った。

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