公益財団法人日本ユニセフ協会の報告によると、リベリアでエボラ出血熱の流行により7カ月間休校となっていた学校が今月16日再開された。子どもたちの感染リスクを最小限に抑えるための対策も実施されているという。
(参照:エボラ流行国の子どもたちに教育を・・・各地で学校再開の動き ユニセフ報告)
Photo:Africa – Straight the pose By Ranger78
世界保健機関(WHO)による今月6日の報告によると、リベリア、シエラレオネ、ギニアの3カ国での感染者数は3日までに2万2525人、死者は9004人に達した。人手や物資が足りていない状況は続いており、世界各地から人材派遣・支援物資の搬入が行われており、日本では横浜市がシエラレオネとリベリアに防護服3万着を寄付している。
今年1月にはギニアで休校となっていた学校が再開された。登校時の検温や、教室に入る前の手洗いなど感染リスクを最小限に抑える対策が行われており、その成果は充分にあると言えるだろう。リベリアでも、子どもたちの安全対策のため政府や各地域のコミュニティと緊密な連携をとっている。現在ギニアでは、国内のほぼ全てにあたる1万2,000校以上が再開しており、就学率は流行前の85%にまで回復した。シエラレオネでは3月末に再開が予定されている。