女性にとって大敵である「シミ」。そのシミの発生に「糖化」が大きく関係しているかもしれない。ロート製薬株式会社は、糖化した表皮角化細胞とシミの関係性についての研究を発表した。
(参照:閉経後の体重の増減 骨折リスクを高める恐れ)
Photo:Freckles By Frédéric Poirot
ロート製薬株式会社は、「再生美容」を重点研究テーマに、研究拠点である「ロートリサーチビレッジ京都」において研究を進めていた。そこで、皮膚老化の要因でもある糖化に着目し、肌老化との関係性について調査。その結果、表皮角化細胞の糖化によりメラニン生成を引き起こすサイトカイン(EDN1、COX2、IL-1α)のmRNA量が増えていることがわかった。このことから、紫外線だけでなく表皮細胞の糖化によってメラニン生成を引き起こすサイトカイン生成が増え、シミの発生につながるものとみられている。
ロート製薬株式会社は、抗糖化化粧品がしみ・そばかすに効果的である可能性があるとして、今後はサイトカイン生産メカニズムの解明や、抗老化化粧品の開発も視野に入れていくことを明らかにしている。