国立がん研究センターは7月25日、癌診療を行っている全国の医療機関が登録している癌患者、およそ43万人の癌の治療法、癌の発症部位などに関するデータを公表した。個々の病院ごとのデータが公表されたのは今回が初めてで、同センターは各施設の特性が明らかになり、医療の質の向上につながればと期待している。(参考:魚を食べない女性は自殺リスクが3倍!?国立がん研究センター調査結果)
今回公表されたのは、全国の病院359施設で癌と診療された患者の約6割に関するデータ。集計結果を見ると、年代別に見た場合は60代から70代の患者が多かった。また部位別に見た場合では大腸癌が最も多く、ついで胃癌、肺癌、乳癌が続いた。ただし、東京や愛知などでは40~65歳が患者の半数を占めていた一方で、秋田、群馬、新潟、富山、山口などは75歳以上の患者が半数以上を占めるなど、施設や地域によって大きなばらつきも見られた。
データは同センターがん対策情報センター がん情報サービスで26日から公開している。