外務省は、エボラ出血熱対策支援として、初めて国境なき医師団を通して200万ドル(約2億3760万円)の経済的支援を行うことを発表した。
(参照:エボラ出血熱、終息に向け引き続き国際支援の呼びかけ)
Photo:Safe and dignified burial at the Cemetery in Conakry, Guinea By UNMEER
エボラ撲滅に向けて、各国が支援を行っている。オバマ米大統領は27日、リベリアのサーリーフ大統領と会談を行い、リベリア国内の感染がピーク時よりも95%減少したとし、これまでの対策などが効果があったと述べている。しかし、ギニアやシエラレオネでは未だ後れをとっているとして引き続き支援する意向を話した。日本でも物資や経済的支援は行って来たが、平成26年度補正予算によりギニア、リベリア、シエラレオネの流行3カ国を対象に国境なき医師団を通して経済的支援を行うこととなった。また、治療だけでなく心理サポートや、小児科や産科を中心とした安全な医療の提供も予定している。
シエラレオネでは、サムスマナ副大統領の警護員スタッフの一人がエボラ出血熱感染で死亡している。副大統領が隔離されたが、症状はないという。感染は減少傾向であるが、首都フリータウンなどではいまだ感染者が増加しており、警戒を呼びかけている。