減少傾向だった梅毒患者が近年増加傾向となっている。厚生労働省では、ウェブサイトにて梅毒に関するQ&Aを載せ、注意を呼びかけている。
(参照:性感染症、若年層患者が増加 若者の性の認識は)
Photo:Syphilitic gumma Case 278 By Pulmonary Pathology
梅毒の主な感染経路は性的接触となり、症状は期間や症状がでる場所によって異なってくる。感染初期として、約3週間は感染した部位にしこりができることがある。痛みを感じない人も多く、症状も軽快していくが、他人にうつす可能性もある。感染後、3ヶ月くらい経過すると、全身に赤い発疹が出ることがある。感染から数年経過すると、骨などにゴムのような腫瘍ができることもある。心臓、血管、脳などにも影響が出ることがあり、最悪の場合死に至る恐れもある。とくに、妊娠している女性が感染すると、胎児にも感染し死産や早産、奇形などのリスクも高まる。
感染予防としてコンドームを使用することが推奨されるが、100%予防できるわけではない。適切な予防やコンドームの使用を心がけること、万が一皮膚や粘膜に異常を感じたときには早めに医療機関で検査することが肝要である。