リベリア政府は5日、4月末までにエボラ出血熱の新たな感染者が出なければ流行の終息宣言を行うことを発表した。リベリア国内で最後に感染が確認された女性が退院し、以降新たな感染報告者は報告されていない。
(参照:エボラ出血熱に終止符を 外務省が経済的支援を発表)
世界保健機構(WHO)の報告によると、エボラ出血熱の流行国であるリベリア、ギニア、シエラレオネにおいて、感染者数は2万3934人、そのうち死者数は9792人にのぼるという。リベリアで最後に感染が確認された50代の女性は2週間入院し、5日に家族や友人などから祝福されて退院した。この女性の感染確認後に新たな感染者は報告されておらず、リベリアでは4月末までに感染者が出なければ終息宣言を行う見通しである。
一方で、ギニア、シエラシオネは1日までの1週間で132人の新たな感染者が報告されている。ギニアやシエラシオネでは、感染しても治療を受けていない患者がいること、葬儀の際に遺体に触れる習慣があることなどから、二次感染の危険性が高いとされている。