医療機関スタッフへ暴言を吐き、暴力をふるう患者「モンスターペイシェント」が増加している。調査によれば、モンスターペイシェントによるスタッフへの暴言・暴力は、「医師が患者にされて困ること」の第1位になるほど深刻な問題となっている。
(参照:「モンスターペイシェント」とどう向き合うか―医療機関や介護施設でのクレーム対応能力に課題)
Photo:The Shout! By BBluesman
医師専用サイト「MedPeer(メドピア)」では、代表取締役社長の石見陽氏が日本テレビの人気番組『世界一受けたい授業』に講師として出演した際に番組内で放送されなかったランキング結果を公開した。この調査は医師を対象に実施しており、医師の声がとりまとめられている。
良い病院の見分け方について、最も多い回答は「説明が分かりやすい」だった。患者が治療を進めるためには、医師との信頼関係が重要となってくる。これに関しては、「患者が理解しやすく、疑問に思ったことも聞きやすい雰囲気は重要」といったコメントが寄せられた。また、次に多かった回答は「同業者から評判が良い」であり、医療現場で働いている関係者から得られる評価の信頼性の高さがうかがえた。
また、患者にされて困ることについて、一番多かった回答は「スタッフへの暴言・暴力」だった。近頃問題視されているモンスターペイシェントである。さらに厄介なのが、患者だけでなくその家族からも暴言・暴力を受けることがあるということだ。次に多かった回答は「自己都合で治療を中断する」だった。自己都合で治療を中断して症状が悪化することもあり、医療関係者からは非常に危険視されている。