世界保健機関(WHO)の報告によると、18日時点でエボラ出血熱の感染者は2万4701人、そのうち死者は1万194人に達した。リベリアでは5日に最後の患者が退院し、感染終息が期待されていたが、20日に新たな感染患者が報告された。
(参照:リベリア、新たなエボラ出血熱感染者ゼロ 流行の終息へ)
Photo:Hotel view, Liberia By beforeyoureyes
リベリアの新患者の感染経路は不明。モンロビアのエボラ熱治療センターに搬送された。ギニア、シエラレオネでも新たな感染患者が発見されており、終息が遠のいている。シエラレオネでは、コロマ大統領が21日に感染拡大を阻止するために3月27~29日の3日間、国民に在宅を要請している。商業活動も停止される見通しであり、医療従事者やメディア関係者や治安維持担当要員は対象外となっている。しかし、国境なき医師団は、患者を隠すなどのケースも出てくるとして逆効果になるのではないかと訴えている。
また、これまで500人以上の医療従事者が感染しており、医療体制にも大きな影響がでている。エボラ出血熱以外の病気にかかった患者も、治療を受けられずに死亡するケースもある。