25日に発生したネパールの大地震を受け、世界各国からの支援が行われる中、日本の国際緊急援助隊も28日に現地に到着し、懸命な救助活動にあたっている。
(参照:エボラ出血熱 首脳会談で「感染者ゼロ」へ合意)
Photo:Nepal Earthquake By United Nations Development Programme
マグニチュード7.8の大地震は日本時間の25日午後、ネパールの中部で発生。周辺地域での犠牲者はこれまでに6200人を超えており、生存率が急激に下がるとされる72時間は過ぎたものの、いまだ懸命な救助活動が行われている。日本の国際緊急援助隊は28日にネパールに到着し、市内の中心部で救助を始めている。ネパールに在留届を出している日本人は約1100人おり、旅行などの短期渡航者も約450人いるという。大部分の日本人とは連絡が取れているが、いまだ安否不明の日本人もいる。
日本の外科チームも現地に入っており、数チームに分かれて複数の病院で挫滅症候群への対応能力、仮設キャンプの状況などの調査、外科病院立ち上げのための準備などに取りかかっている。今回の地震による死者は1万人以上になる恐れがあるとの見方もあり、仮説住居や衛生用品などの救援物資がインドのビハール州から陸路でネパール中部のゴルカに向けて出発しているが、2次災害の防止や山岳部などの僻地での活動のため、更なる国際支援が必要となる。