国内で5人に1人が糖尿病または糖尿病予備群と言われており、2012年の調査ではその合計が2,050万人であった。増加傾向となっている糖尿病に新たな要因として「夜更かし」も関係していると研究結果で明らかになった。
(参照:糖尿病患者 医師からの運動・食事管理の実践は約3割に留まる)
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糖尿病は、自覚症状に気付きにくく、多くの合併症を引き起こす。さらに、高齢になるほど脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症などのリスクも高くなる、4月1日に掲載された『Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism』のオンライン版によると、睡眠時間が同じでも夜更かしの人は早起きの人より糖尿病を発症するリスクが高くなることがわかった。研究では1600人を対象に睡眠習慣の調査と健康診断を行った。その結果、夜更かしをしている人は、早起きの人よりも体脂肪率や血中脂質が高く、年齢による筋肉量の減少「サルコペニア」の傾向も高かった。今回の研究で因果関係は明かされていないが、夜更かしが糖尿へのリスクを上昇させる関係性が明らかになった。