全国自治体病院協議会は22日、同日に同じ医療機関で受診した際の初診料について、3科目も算定可能にするなどを盛り込んだ2016年度診療報酬改定の要望書を公表した。
(参照:現役医師に聞く 専門診療科選択の決め手とは)
Photo:hospital waiting By “BB”
同じ医療機関で1日に複数の診療科を受診すると1科目は282点、2科目は141点が初診料として算定でき、3科目は算定できなかった。全国自治体病院協議会が22日に公表した2016年度診療報酬改定の要望書では、2科目の点数を増やし、3科目も算定するというものである。要望書には2科目は188点に3科目を94点とし、再診料においても2科目の36点から72点に増やすなどが盛り込まれた。さらに、総合入院体制加算1の施設基準の緩和についてや、認知症療養管理料の創設の提案もされた。認知症療養管理料は、認知症看護の専門教育を受けた看護師が介入した場合に算定できるものであり、現状では認知症看護認定看護師の活動が診療報酬で評価されていなかった。要望書は7月中旬に厚生労働省へ提出される予定である。