17日、総務省の「電波の医療機器等への影響に関するワーキングクループ(WG)」は、携帯電話が発する電波がペースメーカーなどに与える影響を防止するためのガイドラインの改定案をまとめた。
(参照:医療機関での携帯電話使用 新指針は制限を緩和)
Photo:My Old Cell Phone (c. 2004) By Oracio Alvarado
総務省では平成12年からペースメーカーなどの医療機器が、携帯電話などに影響せずに安心して使用できるように電波利用環境の整備のために調査を実施し指針を策定している。近年では、スマートフォンの利用者が増え、一台の端末内に携帯電話と無線LANなどの複数の電波を備えている場合もある。今回まとめられた平成25年度の調査では、携帯電話(W-CDMA方式)と無線LAN(IEEE802.11n方式)の電波が携帯電話などから発せられたときに、植込み型医療機器に及ぼす影響について調査が行われた。調査の結果から、改定案では、脳深部刺激装置など埋込み医療機器と、補助人工心臓駆動装置など装着型など9つの医療機器に対しての基準が盛り込まれることとなった。