東京都では、先月29日から今月5日までの週に手足口病の患者報告数が警報基準値の5.0人を上回る5.87人を記録し、注意喚起をしている。
(参照:増加する手足口病患者…警報基準値超える地域が続出)
Photo:懷恩幼稚園 By alberth2
手足口病は、口の中や手足などに水疱性の発疹が出る感染症で患者の9割以上が6歳以下の小児という。東京都では患者報告数が警報基準値を上回り、学校などの集団施設での感染注意、手洗いを呼びかけている。手足口病の感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染が主とされており、とくに集団生活となる保育施設や幼稚園では子供達の生活距離が近く、子供同士の衛生観念が発達していないため、集団感染になる恐れもある。とくに、7月下旬に流行のピークを迎えることが多く、そのおおくは軽症で治るが、重症化するケースもある。手足口病には有効なワクチンはないため、こまめな手洗いや排泄物の適切な処理、マスクを着用することが予防へとつながる。東京都ではホームページに夏に流行する感染症の予防ポイントについて掲載し、注意喚起を行なっている。