日本では社会の中で活躍する女医の人数が年々増えつつあります。
平成27年度の医師国家試験では、総数9.057名の受験者の中で31.5%の合格者が女性でした。
医師不足への対応が急がれる情勢において、医療現場における女性の役割は年々比重を増していると考えていいでしょう。
そんな中、キャリアプランと女性としての人生設計のはざまで迷う方が増えているようです。
一般的なライフプランには「結婚」「出産」というステップがあります。
女性には身体的に「産み時」があり、実際に女医として働く方々からの声によるとそれは、30歳から35歳のいわゆる「働き盛り」の年代に相当します。
そのため、医療現場で担う役割が大きくなって責任が重く肩にのしかかり、責務を遂行する中で理想の出産時期を逃してしまうケースが少なくありません。
理想の出産時期に出産するためには、キャリアプランと、女性としてのライフプランのすり合わせが必須です。
どのようにして仕事を調整し、出産のための時間を捻出するか。
そして、その後どのようにして職場に復帰するか。
事前にポイントを押さえて計画する必要があるでしょう。
女医として「出産」「復帰」を念頭に置いた職業計画を
出産、復帰を計画するには、まずどれだけの時間を確保しなければならないのか考えましょう。
出産後には赤ちゃんのお世話をしなければなりませんし、また、身体が回復するための時間も必要です。
女医を対象としたフィールドワークの調査結果では、27%が長期育児休業の取得を望んでいると分かりました。
1年間程度を育児休業として確保し、その後段階的に職場復帰することが多いと言います。
事前準備としては、職場で自分の担う役割をいかにスムーズに他の人々に委譲できるか、少しずつ引き継ぎを行っていく工夫が必要でしょう。
そして、出産本番の段階が差し迫った所でひとつの選択を迫られるはずです。
育児休業を実質的に認めていない施設もあるので、その場合はいったん退職し、改めて再就職という運びになるはずです。
元々勤めていた施設に再就職できるのであればそれに越したことはありません。
しかし、もしその後長く女医として働き続けようと考えるのであれば、就業先の条件が重要な意味を持つようになります。
復帰する施設選びについて
病院は医師を育成するために大変なコストを費やしています。
そのため、女医についても復帰を推奨している施設が増えているのですが、残念ながら医師不足や男性医師との兼ね合いもあり、すべての病院が態勢を整えられているわけではありません。
だからこそ、出産後に復帰する女医の施設選びが重要なのです。
復帰のためにおすすめしたい病院施設は、以下のポイントで見分けてください。
1. 出産後の夜勤免除やオンコール免除
2. 入院受持ち免除
3. 時短勤務可
4. 託児施設併設
5. 提携保育所あり
女医の中には産後8週間程度の産休のみで、その後段階的に職場復帰する方、あるいは、産休後すぐに元の勤務時間と仕事量で職場復帰するという方も少なくありませんでした。
特に産後間を空けずに職場復帰を望む女医にとっては、託児施設などのサポートは不可欠です。
こうした条件から職場を変える可能性についても、出産からの復帰を計画する際にはチェックすることをお勧めします。
女性医局では職場復帰を全力でサポートします。
当直なし。オンコールなし。託児所あり。
こうした条件から求人を検索できるシステムをご提供しております。
初めての育児では戸惑うことが多いかと思いますが、職場復帰するにはいつ託児所や保育所を探せばいいのかといったアドバイスもさせていただきます。
出産前からご相談いただくことも少なくありません。
この機会にぜひお気軽にお問い合わせください。