長野県の伊那中央病院は院内保育所を増築する計画を発表した。医師や看護師ら職員の未満児保育の希望に応えるもので、年内の完成を目指す。
医師だけでなく看護師や薬剤師など医療従事者の離職を防ぐために院内保育所や託児施設を設置する医療機関は多い。厚生労働省の「必要医師数実態調査」でも、医療機関の医師確保の取り組みとして勤務手当など報酬の改善や院内保育所の設置、医師事務補助者の設置が挙げられている。
伊那中央病院では現在の保育所は定員20人、生後6カ月から3歳未満までの子どもを対象に現在は19人を預かっている。7対1看護による看護師の増加や女性医師の増加によって保育所の利用を希望する者が増えており、来年には30人になる見通し。新しい保育所は現在の保育所のグラウンドの一画に増築するという。