ここ数年、多くのメディアで「女性専用外来」という言葉をよく目にするようになりました。
実際に「女性の患者に対し、女性医師が診察する」という女性外来を設置するクリニックは年々増えています。
ここでは、女性外来の重要性と女性医師の需要についてご紹介します。
女性医師の現状とは
厚生労働省の調査によると、2002年度の医師国家試験合格者は7881人います。
そのうち女性は2424人で全体の30%となり、合格率では男性が88.98%に対し、女性は93.7%と高い数値となりました。
また、文部科学省によると現在の医学部学生の男女比率はほぼ半々となりつつあります。
しかし、女性の場合は出産や子育てをする人も多く、一生涯第一線で活躍できるとは限りません。
実際、大学病院で教授などの管理職に就いている女性の少なさなどを見ると、女性が医師としてキャリアを積んでいくのは現状難しいと言えるでしょう。
女性専用外来は年々増えている
最近、「女性専用外来」または「女性専門外来」、あるいは「レディース外来」などの看板を掲げるクリニックが増えています。
「男性医師に体を触られるのは抵抗がある」「女医に診てもらいたい」という女性は多いものです。
また女性の心理として「異性に心身のことを相談しても分かってもらえないのでは?」という不安を感じることも多いようです。
体や心の症状や悩みを同性に相談し、診てもらえるのならば気兼ねなくクリニックに足を運べるというのが女性の本音でしょう。
女性の話をじっくりと聞いたり、個室でプライバシーに配慮したりという診療スタイルの女性専用外来は、女性からの支持を集めやすいのです。
女性専用外来のニーズとは
男性と女性では病気の症状が違っている場合あり、また女性特有の病に悩まされる人も多いことから、女性専用外来のニーズは高まっています。
しかし、中には女性専用外来を謳っておきながら、実際には女性医師が1人しか在籍していないというクリニックもあります。
また、女性専用の診察が週に数回、数時間のみしか設けられていないというクリニックもあるので注意が必要です。女性専用外来は、総合的に診療をするため一人の患者ごとの診療に時間をかける傾向にあります。
これらを総合して考えると、やはり女性専用外来のニーズに対して、女性医師の数が少ないというのが現状の課題です。
女性医師の中には、結婚や出産、育児といったブランクを経て復帰に悩む人も多いものです。
女性専用外来は男性医師ではなく女性医師だからこそ活躍できる現場と言えるでしょう。
今後医師として働く際は、「女医」が必要とされる場所で活躍するという選択肢もあるのです。
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