香川県高松市の高松赤十字病院で2011年8月8日、脳死と判定された男性の腎臓を、腎不全で透析治療を受けていた男性に移植する手術が行われた。術後の経過は良好で、このまま順調な状態が続けば移植を受けた男性は2週間程度で退院が可能だという。(参考:脳死の子どもから初の臓器提供)
移植を受けた男性は尿管が狭くなり尿が通りにくくなる腎盂尿管移行部狭窄症で、透析治療を受けていた。手術を担当したのは同病院の山中正人第一泌尿器科副部長ら4人。手術は午前8時に開始され、午後2時ごろには終了する予定であったが、腎臓が大きかったことや膀胱と尿管をつなぐ処置に時間がかかったため、手術が終了したのは午後5時40分ごろだったという。香川県で脳死臓器移植手術が行われるのは、今回で2件目となる。