食物アレルギーの子どもを持つお母さんは、食事づくりに注意が必要になります。献立を考える際も、食物アレルギーの子どもも家族と同じものを食べさせてあげたいと思いますよね。
普段の食事作りでは、食材に配慮した献立を考えていると思いますが、食物アレルギーの子どもを持つ他のお母さんたちは、どのような工夫をしているでしょうか。
とくに医師として働いているお母さんは、手間のかかる調理時間を短縮して時間を有効活用したいもの。
今回女性医局では、食物アレルギーをもつお母さんの食事づくりについてご紹介します。家事と仕事を両立するためのヒントを見つけていきましょう。
お母さんが子どもの食事づくりで実践していること
(日清オイリオグループ 乳幼児の食物アレルギー・食事づくりに関する実態調査【図2】)
日清オイリオグループは、食育活動の一環として「乳児の食物アレルギー・食事づくりに関する実態調査」を実施。食物アレルギーの子どもを持つ母親の食事づくりの実態を調べるために、食物アレルギー疾患と診断されている0~5歳までの乳幼児の母親100名を対象に調査が行われました。
「お子様の食事で実践されていることについて、より意識して実践していることを4つまでお選びください」という質問に対して、「食物アレルギーの原因物質を除去したメニューにする(50%)」と約半数のお母さんが、アレルギーの原因になる食材を避けているという結果に。
第1回の調査では半分のお母さんが、食物アレルギーの子どもに対して食事に気をつけていることが分かりました。この調査の1年後に第2回「乳幼児の食物アレルギー・食事づくりに関する実態調査」が行われたのです。第1回と第2回では、どのような変化があったのでしょうか? 比較していきましょう。
(日清オイリオグループ 第2回乳幼児の食物アレルギー・食事づくりに関する実態調査【図2】)
前回と同様に、「食物アレルギーの原因物質を除去したメニューにする(49%)」が1番多い結果に。また、「特に何もして気をつけていない」と答えた方は13%で、約9割のお母さんは、食事づくりに何かしらの工夫をしていることが分かりました。
できるだけ家族全員が一緒の食事をとれるよう、心がけるお母さんが増えたと考えられます。
食物アレルギーの子どもの食事選び
今回のアンケートでは、食物アレルギーの子どものためにアレルゲンを使用していない食品を選んでいるお母さんが多いことが分かりました。
アレルギーを配慮しながら毎日の食事をつくるのは、とても大変ですよね。
できるだけ家族と一緒の食事にするために、代替食品を使ってみるのもひとつのアイディアです。市販で手に入るものもありますし、ご家庭でもつくれるものがあります。
ひとりで抱え込まず、ママ友や保育園・幼稚園の先生に相談してみることもおすすめです。
働いているママドクターにとって家事と育児を両立することは、大変ですよね。食事づくりには、少し時間がかかってしまうかもしれませんが、時間のある日は代替食品などの工夫をしてみてはいかがでしょうか。