秋田県の能代消防署の救急車が7月に出動した際に、車内に自動体外式除細動器(AED)の電極パッドを置いていない救急車で心肺停止状態の女性を搬送し、後に女性が死亡していたことが明らかとなった。女性は搬送先の病院で死亡したが、同署は搬送先の病院から機材の不備と女性の死亡に因果関係はなかったと説明を受けたと発表している。同署の発表によれば、7月23日の午後1時55分ごろ、能代市の介護老人福祉施設の119番通報を受けた能代消防署は救急車を派遣。署員がAEDを使おうとしたが、電極パッドが1枚もなかったため使うことができなかったという。通常、救急車内には電極を3組常備するという決まりがあるが、担当者の補充ミスや、救急隊長も点検ミスが重なり今回のような事態が発生したという。