妊娠や出産、育児などを機に病院を辞め、専業主婦になったという女性医師は少なくありません。しかし、子どもが成長して手がかからなくなり、家事への慣れも出てくると「そろそろ医師として復職しようかな……」と考えることもあるでしょう。
とはいえ、数年のブランクを経ていきなり常勤医として働き始めるのは勇気がいるもの。
「医師としての腕が落ちていないか」「ハードな医師の仕事に体力がついていけるか」「家事や育児との両立はできるのか」など、さまざまな不安がよぎります。
そんな復帰への希望と不安を抱えて悩む女性医師におすすめなのが、秋冬の季節に増えてくる“予防接種のアルバイト”。一体どのようなアルバイトなのかをチェックしていきましょう。
秋冬に増える“予防接種アルバイト”とは?
夏が過ぎて気温が下がり、秋冬の季節になると体調不良を訴える人が増えますが、中でも注意したいのがインフルエンザ。新型のウイルスも増えていて、秋が深まり冬になると患者数はどんどんと増加していきます。
これに伴い、インフルエンザの予防接種を受けようとする人も増えていくため、予防接種を打つことができる医師をアルバイトで募集するようになります。
アルバイト中はひっきりなしに患者が訪れ、たくさんの予防接種を打つことになりますが、単発で確実に稼ぐことができるというのが特徴です。
もちろん、予防接種のアルバイトはインフルエンザだけではありません。B型肝炎やC型肝炎、結核などの予防接種アルバイトもあるため、応募のチャンスはたくさんあるといえるでしょう。
女性医師に予防接種アルバイトが人気の理由とは?
予防接種のアルバイトは治療などを行う仕事ではないため、ブランク有りの女性医師でも挑戦しやすいというメリットがあります。
医師になりたての新人医師が、はじめてのアルバイトとしてよく選ぶといわれているほど人気が高い仕事です。
また、単発で1日からでも働くことができるため「いきなり病院で忙しく働くのは不安」「復帰をしてからすぐは少しずつ様子を見ながら働きたい」という女性医師にこそ最適。
予防接種アルバイトの仕事は単発の気軽なものではありますが、注射や患者、看護師と触れ合うことで、少しずつ仕事の感覚を取り戻すことができるでしょう。
予防接種アルバイトの給与とは?
医師の副業やお小遣い稼ぎとしても人気の予防接種アルバイトですが、給与は求人によってさまざま。勤務時間の長さによって異なることはもちろん、地域などによっても変わりますが、おおよその金額を時給に換算して平均すると、1時間あたり約1万円程度が相場といえます。
求人の多くは、午前中だけ・午後だけというように半日程度になっているため、1回あたり3~5万円程度の給与が一般的です。もちろん中には朝から夕方までの求人もあるため、5~10万円程度の給与をゲットすることも可能です。
仕事のブランクが長引けば長引くほど、復帰への不安も大きくなるもの。
しかし、予防接種アルバイトから始めることで、気軽な気持ちで医師としての再スタートを切ることができます。
とはいえ、予防接種アルバイトは人気なため、求人が出るとすぐに埋まってしまうという特徴があります。「挑戦してみたい!」と思ったときにはすぐに応募することが大切です。
仕事復帰の第一歩を踏み出してみましょう。