勤務医として病院で働きながら、夜勤や休日にアルバイトとして働く医師がいます。平成22年の厚生労働省の調査によると、アルバイトとして病院で働いている医師は全体の約2割を占めています。
医師がアルバイトをするきっかけとして、副収入を得ることができたり、勤務先では扱うことのできない症例を集めることができるといったことが挙げられます。
今回は、医師の夜勤アルバイトの業務内容やメリットについてご紹介します。
医師のアルバイトとは?
医師の働き方として、自分で病院やクリニックを経営する開業医と、病院に勤務する勤務医の2つがあります。そして、勤務医にも常勤医と非常勤医の2通りがあり、月曜日から金曜日まで病院に勤務し外来や手術を行っているのが常勤医です。
一方、非常勤医は出勤日をあらかじめ決めて出勤しているため、勤務日数や時間を調整しやすいのが特徴です。このように決まった時間や曜日に働くスタイルが、アルバイトと呼ばれる由来です。
病院によっては、同じような患者さんが続いて人手が足りない、フォローが欲しいというときに、非常勤医を募集して来てもらいます。
医師アルバイトってどんな仕事をしているの?
医師アルバイトの業務内容は、病院で勤務医として働いているときと同じく患者さんの診察や処方箋の処方などを行います。
また、一般的なアルバイトのように複数の病院を掛け持つことができるので、働きたい場所を選ぶことができます。
休日を多く取りたいときも、しっかり収入を得たいときも調節できるのはアルバイトならではですね。
特に夜勤のアルバイトは、募集も多く簡単に求人を見つけることができます。
夜間手当てが支給されるので、昼間のアルバイトはあまり収入が得られない……とお悩みの方は夜勤での働き方もおすすめです。
医師アルバイトのメリット
・多くの収入が得られる
常務医のほうが、安定した収入が得られるイメージを持つ方も多いでしょう。
ですが、常務医として働いている時間外にも働くことができる非常勤医は、副収入を得ることができます。また、夜勤アルバイトのように給与が上がる時間帯を選んで働くことができるので、常務医よりも高収入を得ることが可能です。
・経験の数が増える
医師として多くの症例を集めようと考えて、アルバイトをする方法があります。1つの病院で働いていると、同じ症例の患者さんが多く来院する可能性があり、なかなか新しい症例に出会えないことがあります。
しかし、アルバイトの場合、勤務先では扱えない症例を扱う病棟で勤務することができるので、医師としてのスキルアップが見込めます。
魅力の多い医師アルバイトですが、夜勤の場合、病院によっては急患が多く訪れ昼間よりも忙しいこともあり、あまり睡眠を取れないことも。
無理をして働くと常勤医として働いているときにも支障が出てくるので、体調管理やスケジュール管理は体と相談しながら決めましょう。
医師としてもっとスキルアップをしたい方、高収入を得たいという方一度アルバイトとしての働き方を考えてみてはいかがでしょう。