常勤で働いている女医の悩みといえば、出産や育児のタイミングが掴みにくいということではないでしょうか。
残業や休日呼び出しに対応し、毎日長時間病院で過ごしていると、1日1日が早いスピードで過ぎていきます。
そんな常勤医のお悩みを解決するための1つの方法として、非常勤医として働くというものがあります。
非常勤医として働くことで、仕事とプライベートの時間が調整しやすくなり、スキルアップまで目指せるといわれています。
今回は、非常勤医師として働くことがどのようにスキルアップにつながるのかをご紹介します。
複数の現場で培う医師としての実力! コミュニケーション能力の高い医師に
非常勤医として複数の病院に勤務すると、いろいろなタイプの医療現場を経験することになります。
地域によって住んでいる人々の特徴に違いがあるので、さまざまな患者さんたちと触れあうこともできます。
また、医師のスキルアップには患者さんとのコミュニケーション力が大切になりますが、常勤医として働いている以上、この力を伸ばすのには限界があるといえます。
たとえば、自身では毎日多くの患者さんとコミュニケーションが取れていると思っていても、その病院に通う患者さんとの接し方に慣れているだけかもしれません。
自身が診察するまでのプロセスで、他のスタッフが行っている準備があるからこそ、上手く患者さんに関する情報を得られているとも考えられます。
周りのスタッフの数や質は病院によって異なり、医師をサポートしてくれる環境はかなり違いがあります。
非常勤医でさまざまな医療現場を巡るようになると、患者さんから的確に情報を引き出していくスキルが高まります。
聞き出す力だけでなく、わかりやすく説明するコミュニケーション能力も鍛えられ、患者さんに的確な説明ができる医師を目指すことができるでしょう。
非常勤医師は幅広い医療機材を知るチャンス
非常勤医として働くことで、さまざまな病院のシステムや検査機器に触れる機会が増えることもスキルアップにつながる1つの理由です。
たくさんの機器を扱うことができるので、技術的なスキルアップが望めます。
そして、機器の扱い方や種類に詳しくなれば、他の病院でもその知識を活かすことができます。
たとえば、A病院とB病院では電子カルテのシステムが違うというケースはよくあるもの。
常勤医であれば、常勤先の病院の電子カルテの使い方だけを覚えればOKですが、非常勤医の場合は自身が勤めている病院の数だけ扱い方を覚える必要があります。
扱い方を覚えるまでには時間がかかることもありますが、たくさんの機材を扱えるというのはやはり医師にとってのスキルアップといえるでしょう。
また、現在ではたくさんの医療器メーカーが存在するため、常勤の病院に出入りしている業者以外の機材は詳しくないという医師も多いもの。
医療器メーカーの開発や研究スピードは速く、便利で効率の良い医療機器や患者さんに苦痛を与えずにすむような機材が次々と現場で採用されています。
病院によっては、このような最新機器をいち早く取り入るところもあるので、非常勤医として勤めることで最新の技術を身につけることができるのです。
非常勤医師は、常勤医に比べるとスキルアップが難しいといわれることもあります。
しかし、非常勤医として働くことで得る経験やメリットもたくさんあることがわかりました。
患者さんから的確に話を聞き出して診察を進めていく力は、非常勤から常勤に戻った際にも自分を助けてくれるでしょう。
また、非常勤として働く期間は、医師としてのスキルアップのためのトレーニングになるといえます。
働き方やキャリアなどに迷いを感じている方は、一度非常勤医としての道を検討してみてはいかがでしょうか。
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