医療従事者のユニフォームである白衣は、機能面からデザインや素材がある程度決まっているため、熱がこもりがちです。動き回ることが多い医師にとって夏は白衣の中に熱がこもる季節ですが、暑いからといってだらけた服装はマナー違反です。そこで、女性医師が品を保ったままできる白衣の暑さ対策についてご紹介しましょう。
白衣は熱がこもりやすい! 夏は通気性のいいものを選ぼう
現在の白衣は汚れが落としやすいこと、家で手入れできる素材であることから、ポリエステル製が主流です。しかし、ポリエステルは蒸気を吸収しないので熱がこもりやすいという特徴もあります。そうしたポリエステルのデメリットを解消するべく、夏物衣類に使われるポリエステルには速乾性や接触冷感などの機能を持たせているものも増えてきています。ですから白衣は一年中同じものではなく、夏は夏用の白衣を用意するのがおすすめです。
夏向けにメッシュ素材や速乾機能を持たせて風通しを向上させたタイプや、触るとひんやり感じる接触冷感の機能を持たせた生地を使用しているタイプの白衣を選ぶといいでしょう。
夏の白衣はゆったりシルエットのデザインを選ぶ
ポリエステルは通気性がよくないので、肌に密着すると熱がこもりやすい素材です。そのため、夏の白衣はできるだけゆったりしたシルエットのものが向いています。生地が肌から離れることで風通しがよくなるだけでなく、汗で生地が肌に貼りつくことも防止できます。現在取り入れる現場が増えているスクラブデザインの白衣は、首元がVネックになって大きく開いている上に裾が短いので風通しがよく、熱がこもりにくいのでおすすめです。ズボンは脚のラインにぴったりするものではなく、ストレートラインのゆったりしたもののほうが熱は逃げやすいので涼しく感じられます。
夏の白衣には、ゆったりしたシルエットのものを選ぶようにしましょう。
ドクターコートも夏仕様だと白衣姿でも熱がこもらない
スクラブやズボンを採用する医療現場も増えてきていますが、ドクターコートの現場も少なくありません。診察の際に着用することが多い医師の白衣・ドクターコートですが、こちらもほかの白衣同様「汚れが落としやすい」「洗濯しても形が崩れにくく、アイロンが不要」ということから、ポリエステル製が主流です。ですから、年中同じものを着用するのではなく、夏仕様のドクターコートを選ぶようにしましょう。
夏仕様のドクターコートは生地に小さく穴が開いていて通気性を確保していたり、生地を薄くしたりして軽量化を図るなど、暑さ対策を施してあります。さらに、半袖・裾が短めなどデザイン的にも涼しさを追求しているのでおすすめです。
白衣は手入れのしやすさからポリエステルが使われていますが、熱がこもりやすい素材なので、一年中同じものだと夏場は特に暑く感じられます。白衣にも夏仕様のものが登場しているので、通気性・速乾性・冷感素材などの機能を持つものを選ぶのがおすすめです。またシルエットはゆったりしたデザインを選ぶと風通しがよくなり、涼しく感じられます。