病院内ではときに看護師と医師の関係性が悪化し、看護師からパワハラ被害を訴えられるケースがあります。
医師の中には立場を盾にして看護師に強く当たる人が残念ながら少数存在しており、深刻なトラブルに発展するケースもあるのが現状です。
しかし、いわれのないパワハラ被害を訴えられたときには、毅然と対応する必要があるといえるでしょう。
今回は、看護師からの理不尽なパワハラ告訴を避けるために女医が気をつけるべきパワハラ対策方法を紹介します。
医師がパワハラで訴えられることもある？
近年ではパワハラという概念もすっかり世間に定着しました。
これに伴い最近では、看護師に一般的な指導や注意をしただけなのに「パワハラを受けた」と訴えられてしまい、困惑している女医もいるものです。
もちろん、医師が看護師に対して理不尽な言動を繰り返しているのならばパワハラの訴えは至極まっとうなものといえます。
人格を否定するような暴言のほか、特定の看護師に嫌がらせをしたり無視をしたりすることもパワハラに該当するので注意が必要です。
全ての人が安心して働けるよう、看護師への接し方を改善するなど職場環境を良くする努力を怠らないよう心がけましょう。
パワハラの訴えを放置するのはNG
パワハラの訴えを放置していると会社に対して慰謝料を請求する訴えを起こされてしまうことも。
また、パワハラによって鬱病になったと労災を申請されるケースもあります。
パワハラ被害を訴えられたときに対応をせず訴えを無視してしまう医師もいるものです。
しかし、放置するとトラブルが大きくなってしまうことがあるので気をつけたいですね。
パワハラの訴えがあったときには院長や他の医師に相談し、適切に対応するよう心がけましょう。
第三者の目線でパワハラの有無を判断する
場合によっては、院長や他の医師がパワハラの有無を冷静に判断することも重要です。
普段のやりとりや双方の主張を平等に聞いてもらい、パワハラがあったかどうか、職場環境に問題がなかったかといった点を調査してもらいましょう。
パワハラを調査してもらうときには感情論で押し通すのではなく、事実のみを時系列に沿って分かりやすく説明したり、客観的に見ても分かるような証拠を提出したりするよう心がけたいものです。
医師と看護師が良好な関係を築くことも大切
医師も看護師も、患者の病を治すという目的で仕事をしているのは同じことです。
医療は医師1人の手で完結できるものではなく、チームでの協力が必要不可欠といえます。
パワハラの訴えを防ぐためにも、日頃から看護師と適切なコミュニケーションを取るなど、働きやすく雰囲気の良い職場になるよう普段から気を配っておきたいですね。
パワハラの訴えがあった場合、扱いを間違えると訴訟に発展してしまうケースもあるので細心の注意を払う必要があります。
いわれのないパワハラを主張されたときには放置せず、毅然とした振る舞いを心がけましょう。
場合によっては、院長などに聞き取り調査をしてもらうなど第三者の視点で客観的に判断し、解決を目指すことが肝心です。
