「復職後は育児もあるし勤務先を変えたほうがいいのかな」「そもそも医師の仕事と育児の両立は可能?」など、子どもを授かった女性医師の多くは頭を悩ませることになるのではないでしょうか。
出産や育児で一度離職した女性医師にとって、復職後にどう働くは大きな問題ですよね。
まずは女性医師の産休・育休の現状を知り、いざ復職することになったとき、復職先はどのように選んだらいいのかポイントを押さえておきましょう。
女性医師の産休・育休の現状と課題
医師は人材不足のため代わりの人を見つけにくく、一般企業よりも産休や育休を取得することは難しいのが現状です。
また、復職後は育児があるために以前のようには働けないので、勤務形態を変えて働かなければなりませんが、その希望も通りにくいことも多いようです。
日本医師会が女性医師の育休取得率を調査したところ、取得率は4割にも満たないという結果が出ています。
育休を取得しなかった人の半数近くは「育休が取りづらく、休職または退職した」と答えているのです。
近年の医療業界では、復職後の女性医師へのサポート体制は徐々に整ってきていますが、まだまだ働きづらさを感じている女性医師は多いです。
女性医師の需要が高まるなか、これは大きな問題であり、これからの課題ではないでしょうか。
復職先の探し方のポイント
すべてを完璧にこなそうとしない
医師としてバリバリ働き十分な収入を得て、さらに帰ってからは育児も完璧にこなすというのは、よほど良い条件の職場で、かつ体力に自信がない限りは難しいでしょう。
子どもを抱えながら復職するには何かが犠牲になることがあります。
その犠牲を少しでも少なくするために時短勤務が可能な勤務先を選んだり、両親や保育園・託児所に頼ったりと、環境を整えることから始めると良いかもしれませんね。
優先順位を決める
仕事と育児のバランスを取るために、まずは何を優先すべきか優先順位を決めましょう。
「育児を最優先にして仕事はその他の時間にする」「やっぱり仕事はしたいから、できるだけ育児を優先できる職場を探す」など、人によって優先順位が異なり、その先にはさまざまな選択肢があります。
優先順位が決まったら、紹介業者に相談して条件にあう復職先を見つけていくと良いでしょう。
職場探しは視野を広く
「時短勤務OK」「通勤が便利」「子どもの病気など急な休みに対応してもらえる」など、復職先に求めるものは挙げたらキリがないですよね。
しかし、これらはつまり「働きやすい環境=女性医師や育児に対する理解」なのではないでしょうか。
難しい条件かもしれませんが、探す前からあきらめる必要はありません。職場を探す際にはスポット勤務も視野に入れるなど少し条件の幅を広げてみると、自分に合う復職先が見つかることもあります。
すべての病院が長時間バリバリ働いてくれる人を求めているわけではないのです。
スムーズな職場復帰のために忘れてはいけないこと
復職していきなり以前のように仕事をこなせるとは思わないほうが良いでしょう。ブランク後、いきなり常勤をすると誰もが知識や体力の衰えを感じるものです。
まずはスポット勤務などで短時間働いて様子を見るなど、無理のない範囲で働いてみることをおすすめします。
また、忘れてはいけないのが職場や家族などへの感謝の気持ちです。周りの人の助けなくしてはスムーズな職場復帰は難しいでしょう。
出産や育児があるからと復職をあきらめる必要はありません。
ひとりで悩まず、先輩の女性医師に相談するなどして、自分にあった復職先を見つけましょう。
女性医局では、結婚・出産・育児により復職を目指す先生向けに非常勤勤務あるいは常勤でも時短や、週4日、職場の理解が得られやすい求人をご用意しております。
一旦スポットアルバイトで勤務し、なかなか定期的な勤務に戻るのも勇気がいるかと思いますが、専任コーディネーターが先生のご希望やご相談に沿って最適な勤務をご提案いたします。
まずはお気軽に女性医局へご相談ください。