千葉県の松戸市立病院の建替え問題に関して、松戸市は9月9日、千駄堀地区への移転案を市議会市立病院建設検討特別委員会に提出した。
同病院は1967年の開院で老朽化が進み、また耐震基準を満たしていないため早期の建替えが求められている。建替え候補地として市は運動公園、紙敷、高塚新田などが挙げられていたが、移転案7つを「土地の広さ」「財政負担の軽さ」などの10の項目で評価した結果、千駄堀地区の評価が最も高かったと説明。4.5ヘクタールに600床の病院と駐車場を整備し、市有地以外の土地に関しては地権者から借り受けるという構想だ。
これに対し委員の市議からは「開院までの時間が多くかかりすぎる」などの慎重な見方が相次いだ。市はこれまで現地での立替を推奨してきたが、議会側はそれを困難として受け入れを拒否し、五つの案に絞って市側と協議を進めていた。