練馬区は9月16日、2012年3月撤退予定の日本大学医学部付属練馬光が丘病院の後を継ぐ運営主体が、公益社団法人「地域医療振興協会」に決定したことを発表した。光が丘病院は練馬区が土地と建物を所有している総合病院。1991年の開設以来、練馬区は土地の無償提供などを行ってきたが。しかし、2010年までの累計赤字は90億円にも上っており、今年の7月には日大側が撤退の申し入れをしていたため、区は後を継ぐ運営主体を探していた。
選定理由について練馬区は、地域医療振興協会が、救急車数受け入れ件数などで同等の実績がある東京北社会保険病院などを運営していること、人材確保を積極的に行っていることなどを挙げた。
練馬区は今月中に同協会と日大の三者で業務の引継ぎに関する協議会を設置し、2012年2月までに協定書の内容についてまとめる方針だ。