福岡県のみやま市議会は9月15日、9月定例会の最終本会議内で、みやま市高田支所用地に移転予定のヨコクラ病院に対し捻出する補助金2億円を含む補正予算案を可決し、閉会となった。同病院は1963年に建設されたみやま市内唯一の救急指定病院。昨年の救急搬送1418件の内、約3分の2に当たる918件を受け入れた実績を持つなど、地域医療の中心となる病院だ。
しかし同病院は国の定めた耐震基準を満たしておらず、また駐車場も不足していることから、約2年ほど前から高田支所への移転話が持ち上がっていた。
西原親市長は地域医療の充実を目的に補助予算案に補助金2億円を盛り込んだが、住民説明会が開催されなかったことなどから一部の市議が反発。一般質問でも多くの市議がこの問題を取り上げた。
最終的には2億円の補助金を減額するという修正動議も提案されたが拒否され、補正予算案は原案通りに可決。2年間にわたり紛糾した新病院は2014年4月の開業を目指し、新築移転に向けて動き出す。