鳥取県保険医協会は県内の開業医など会員医師にアンケートを実施したところ、患者の経済的な理由で治療を中断または中止した経験がある医師が4割近くに上ったと発表した。
この調査は全国保険医団体連合会の呼びかけで県保険医協会が実施したもの。県内の開業医467人に対し、115人から回答を得た。
調査によると、患者から検査や投薬について、経済的理由から断られたことがあると回答した医師は38%(44人)だった。また経済的理由から治療を中断、中止したかどうかについても、「ある」と回答した医師は38%(44人)だった。
中止した患者の中には、糖尿病や高血圧症など生活習慣病や、中には前立腺がんの患者もいた。また保険証の無い患者や窓口負担の未収金があると回答した医師もいる。
同協会は「貧困の拡大が患者の健康と命に大きく影響している」とし、医療費の患者負担の軽減を求めた。