生後3ヶ月から1歳半を目安に、原則として2回摂取する必要がある生ポリオワクチンの摂取を控えている親が多いことを受けて、小宮山洋子厚生労働相は10月4日、摂取を控えないように呼びかけた。(参考:医師の半数が「生ポリオワクチンに対する保護者の信頼低下」を実感)
ポリオワクチンは現在、海外ではより安全性の高い不活化ワクチンが主流だが、日本で公費負担が認められているのは生ポリオワクチンのみ。日本でも来年度から不活化ワクチンを導入することが決まっているが、メーカーからの承認要請は年末ごろになり、導入はさらに時間がかかる見込みなため、不活化ワクチンが日本に一般導入されるまで摂取を控える親も少なからずいるものと思われる。
生ワクチンには毒性の弱いウイルスが入っており、100万分の1.4の確立でポリオ同様の小児まひを発症するが、近年はポリオが海外で流行していることもあり、小宮山厚労相は不活化ワクチン導入までは生ポリオはクチンを摂取して欲しいと訴えた。