神奈川県が、ポリオの予防接種において、生ワクチンよりも摂取時の安全性が高いとされている「不活化ワクチン」を国に先立ち独自に輸入し、保険福祉事務所で摂取させることを決めた。(参考:医師の半数が「生ポリオワクチンに対する保護者の信頼低下」を実感)
現在日本ではポリオワクチンを7歳までに2回摂取することが法律により定められているが、現在日本で使われているワクチンは毒性を弱めた「生ポリオワクチン」であるため、低い確率でポリオに感染することがあった。そのため厚生労働省は来年度中に、毒性が完全になくなった、海外では一般的な「不活化ワクチン」を導入する計画を立てているが、神奈川県はそれに先立ち、ワクチンを独自に輸入する。
日本では不活化ワクチンはまだ承認されていないため、副作用が出ても公的な保証はなく、摂取には5000円から6000円程度の費用が必要となる。県はこうした現状を説明した上で、極力早く摂取に踏み切りたいとしている。