2011年1月からドクターヘリの運航を開始する山口県では、宇部市の山口大医学部付属病院敷地内にドクターヘリの基地が完成し、訓練が開始された。
22日に行われた初訓練では、医師や看護師ら30人が参加。山口大医学部付属病院から医師や看護師がドクターヘリに乗り山陽小野田市の上空までを往復した。またヘリポート到着後の患者の搬送手順の確認などが行われた。訓練は来月まで22回行われる。
人工呼吸器などの救急医療機器を備え、医師と看護師が同乗するドクターヘリは、要請があると5分以内に出動する。時速200キロで運航し、離島や山間部を含めた県内に30分以内で到着する。
学校のグラウンドなど県内には322カ所の臨時ヘリポートが整備され、山口大医学部付属病院の他、済生会下関総合病院、関門医療センター、県立総合医療センター、徳山中央病院、岩国医療センターが受け入れ先となる。
ヘリの運航は山口大学がヘリ運航会社に業務委託する。経費は年間約2億円で、国と県が折半して負担する。