大阪府吹田市の大阪大学附属病院が開発した心臓再生治療を受けるため、初めて海外から患者2人が29日来日した。来日したのはサウジアラビア人の50代男性とフランス人の50男性で、拡張型心筋症など重い心臓病を患っている。
同病院では足の筋肉細胞を培養してシート状にしたものを心臓に貼りつけ、心機能を回復させる再生治療を開発した。その治療方法を地元のメディアで知った2人は、治療を受けたいと希望し、来日したという。二人は同病院に一時入院し、心臓の検査や医師の説明を受け、1日にも足の筋肉から細胞を採取する。培養が成功すれば2人は1月に再来日し、手術を受ける予定。
同病院は医療ツーリズムの取り組みとしてサウジアラビアの首都リヤドにある民間病院と提携し、海外の富裕層を中心とした患者の受け入れに力を入れている。