先月12日、仙台厚生病院で、国内初となる「超低体温」肝臓がん手術を成功した。以前、右心房まで達した肝臓がんで心臓手術を経験した患者に対して、体温を極めて低くして人工心肺をつなぐ手術だった。
低体温にして心臓の循環を停止させて行う肝臓がん手術では、世界で4例目となる。男性は18年前に、心臓の冠動脈バイパス手術を受けていたため、人工心肺につなぎ、低体温にして心臓の拍動を停止させた上での手術を選んだ。
心臓の拍動停止による臓器への影響を防ぐため、体温を24.8度まで下げた。この手術は9時間かかったが成功し、容体も安定している。