臓器提供を行ったドナーや家族に長期間、精神的ケアを行う全国初の相談窓口が1日、北海道のNPO法人北海道移植医療推進協議会によって開設された。
同協議会は北海道大学の臓器移植チームを中心に道内の大学病院や主要な医療機関で構成。北大病院第一外科・嶋村剛准教授は、法改正に伴い、臓器提供の数は増加しているが、悩みや葛藤を抱えたドナーや家族の心のケアが不十分であったことを指摘し、「臓器提供がつらい決断になってはいけない」と語った。
当面、相談窓口は道内で臓器提供を行ったドナーの家族と、これまでの生体ドナーを対象に受け付ける。相談には臨床心理士が直接面談する。