岐阜県は10代の性をめぐる問題に対応するため、県内の医師や教育関係者らによって構成する、「ゆいネット岐阜」を結成した。ネットづくりには日本女医会が独立行政法人「社会福祉機構」の助成を受け、全国で進めており、岐阜は5つ目のモデル地区となる。
「ゆいネット」は日本女医会がすすめる「十代の性の健康支援」事業の一環で、2008年から札幌、盛岡、名古屋、岡山の地区でネットワーク作り事業を行っている。
10月23日には岐阜市で連絡協議会が行われ、県内の産婦人科医や心療内科医、泌尿器科医や助産師など医療関係者や、スクールカウンセラー、教員、保健所職員、子育て支援NPOの代表ら約50人が参加し、性感染症や性犯罪、援助交際、虐待などについて話し合いが行われた。日本女医会の子育て支援委員長・対馬ルリ子医師は「レイプや援助交際による若年妊娠・出産は健康リスクが高い」とし、「情報交換できる体制をつくり母子を救いたい」と語った。
今後は県総合医療センターが事務局となり、学校や医療機関などが協力し情報の共有を目指す。