静岡県は10月19日、御前崎市の中部電力浜岡原発で福島第1原発事故と同じような事故が起きた際に、被ばく者らの初期医療に当たる「初期被ばく医療機関」を、本年度中に新たに5つ追加すると発表した。(参照:東京電力、原発作業員の医療体制を強化 救急医療室恒常化)
現在すでに原発から20km以内にある4病院が初期被ばく医療機関として定められているが、県はそれらの病院が警戒区域に指定されるなどして機能を満たさなくなった場合を想定し、原発から20km以上、30km程度にある市立島田市民病院(島田市)、磐田市立総合病院(磐田市)、焼津市立総合病院(焼津市)、藤枝市立総合病院(藤枝市)、袋井市民病院(袋井市)を新たに追加した。
各病院は治療に必要なビニール、シート、放射線測定器などを購入する。また、医師を対象にした県主催の研修会も開かれる。
同様の動きは隣県の福井に原発がある京都府、薩摩川内市に原発を持つ鹿児島、長崎、島根などでも見られるという。