徳島県鳴門市の健康保険鳴門病院が、徳島グランヴィリオホテルで10月25日夜に開かれた徳島県医療審議会の会合で、県内6箇所目となる医師法に基づく「地域医療支援病院」に指定されることが決まった。
「地域医療支援病院」は、掛かりつけの病院・診療所からの紹介患者の手術・入院などを担う病院。
地域医療支援病院に指定されるには、「初診患者に対する紹介患者と救急患者の割合が40%以上」、「診療後に掛かりつけ病院などに戻す逆紹介患者の割合が60%以上」という条件があるが、今回同病院はそのどちらも満たしており(それぞれ56.6%、63.1%)、なおかつ救急医療体制が整っているなどの条件もクリアしていた。
地域医療支援病院に指定されると、入院患者1人に対し、入院初日は診療報酬が1万円上乗せになるなどのメリットがあり、徳島県では現在は健康保険鳴門病院のほかに5つの病院が指定されている。
しかし、同病院は経営の慢性的な赤字が続いており、民間に売却される可能性もあるため、市などは今後も公的病院として存続できるように、県などに支援を呼びかけているという。