大地震・津波による災害を想定した大規模な「緊急消防援助隊近畿ブロック合同訓練」が29日、徳島県の小松島市などで始まった。(参照:東日本大震災 日本医師会災害医療チーム派遣)
同訓練は大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山、三重、福井、徳島の9府県が合同で行ったもので、東日本大震災後に行われた訓練の中では最大級の規模となった。
訓練は和歌山県沖でM8.6の地震が発生し、沿岸部が津波に襲われたという仮定のもとに行われた。港の沖合いには海上自衛隊の補給艦が駆けつけ、船の中に病院代わりとなる救護所を設けた。そこにヘリコプターで人々が次々と運ばれると、医師たちは治療の優先順位を決める「トリアージ」を行い、それにしたがって治療をした。また、主会場では消火活動、救援物資の搬送や県民による炊き出しなども行われた。合同訓練は1996年より行われており、徳島で行われるのは2002年以来2回目となる。