四国地方の60代男性が脳死と判断されたことを受け、徳島大病院と医療法人川島会の川島病院では、11月5日午前に徳島県内初となる脳死による臓器(腎臓)移植手術が行われた。手術は午後2時半までに2件とも終了し、患者の容態はいずれも安定している。(参照:香川県で脳死腎移植手術が成功、県内では2例目)
川島病院では泌尿器科医4名と麻酔科医2名の6人がチームを組み、水口潤院長が、慢性腎炎の60代男性患者にメスを入れた。
手術は午前10時半に開始し、約4時間で無事終了。合併症などがなければ今後2~3週間程度での退院が可能だという。
一方徳島大病院では泌尿器科医ら10人でチームを組み、山口邦久病棟医長が慢性糸球体腎炎の50代男性に執刀。
午前8時46分手術を開始し、約5時間半後に手術は無事終了した。
また、60代男性の肝臓が運ばれた京都病院では、分割された肝臓が二人の患者に提供されたという。