巨大な体を持つ「ビルマニシキヘビ」が長期絶食後に食事をすると、心臓などの臓器が2倍近くの大きさになることがコロラド大学ボルダー校の行った実験によりわかった。(参照:無理なくやせて10万ゲット!?いい酵母の日購入キャンペーン)
ビルマニシキヘビは、全長8m、胴回りの直径は電信柱ほどにもなるという巨大な蛇で、絶食したまま1年も生き長らえるという強靭な生命力を持つ。
この蛇に大きなえさを食べさせる実験を行ったところ、トリグリセリドと呼ばれる中性脂肪の値は通常値の50倍にも激増し、えさを食べてから数日後には心臓のサイズが約40%ほど大きくなった一方、酵素の働きにより心臓に脂肪が堆積することはなかった。
さらにチームはビルマニシキヘビの食後の血中化学組成を突き止めた上で、満腹状態の蛇の血漿、もしくはそれに似たものを断食状態のビルマニシキヘビに注射したところ、その両方のケースで心臓は大きくなり、しかも心臓の健康状態が改善されたという。その後に行ったマウスの実験でも同じような結果が出ており、研究チームはこの結果を、運動ができない人に応用することができるかもしれないと話している。