文部科学省は11月10日、目黒区の個人宅から国の許可を受けることなく保存されていた放射性物質「ラジウム226」が発見され、同日に安全に回収したと発表した。周囲への影響はなかったという。(参照:福島県の子供の尿から放射性物質を検出)
同省によれば、ラジウム226が発見されたのは10月31日。住民の女性が放射線量を測ったところ、屋内にある木箱の近くから通常より高い数値が検出されたため、女性は文科省に連絡。約20cm四方の木箱の中には金属でできた容器があり、その中にラジウム226が保存されているのが発見された。
その後専門業者が改めて放射線量を計測したところ、木箱表面では毎時250マイクロシーベルト、1mは慣れた場所でも6マイクロシーベルトを記録していたが、撤去後は0.1マイクロシーベルトまで低下した。同省によれば、そのラジウム226はその形状などから医療行為に使われていたものと見られる。