海外では広く使われている、ポリオ(急性灰白髄炎)の「不活化ワクチン」を、独自に輸入して接種を行っている医療機関が増えている。
ポリオは、ポリオウイルスの感染で手足などにまひが現れる病気。ポリオの不活化ワクチンは、日本ではまだ未承認で、国内では生ワクチンが用いられている。生ワクチンには、毒性を弱めた生きたウィルスが入っており、度々、接種後の感染が報告されている。
患者団体「ポリオの会」の調査によると、不活化ワクチンの導入を決めた医療機関が、今年4月に10施設以下だったのが、現在38施設に増加したという。「ポリオの会」は15日、感染の心配がない不活化ワクチンの緊急輸入を求める要望書と約3万5千人分の署名を、細川律夫厚生労働相に提出した。