京都大学医学部付属病院は11月14日、脳死肝移植を受けた50代の男性患者が人工透析の医療ミスにより死亡したと公表した。(参考:京大病院で手術受けた40代女性、脳障害で意識不明に)
京大病院によれば、患者は肝硬変のため、11月4日に脳死と判断された四国の男性から肝臓を提供され、翌5日に手術が行われた。
術後の経過は良好で、11日には集中治療室から一般病棟に移り、人工透析による治療を受けていたが、12日の午後7時半ごろ、医師が血液中の老廃物を取り除く透析用フィルターが入った筒状の容器を交換した直後に容態が急変し、13日午前10時50分に患者は死亡した。
その後の調査により、看護師が老廃物を取り除くフィルターと間違えて血液中から血漿を取り除くフィルターを用意し、医師もそれに気がつかなかったことが判明したが、これが直接的な死因であるかどうかはわかっていない。
京都府警捜査1課と川端署は、医療過誤による業務上過失致死の疑いもあるとみて死亡と医療ミスの因果関係の調査を行う。