岐阜県の中津川市民病院が、2011年11月15日、2010年の11月に同病院で大腸の止血処置を受けた45歳の女性が死亡するという医療ミスが起きていたこと発表した。遺族とは賠償金3300万円を支払うことで和解が成立しているという。(参考:京大病院で医療ミスによる死亡事故 人工透析の医療ミスが原因か?)
病院によれば、女性は昨年の11月15日に十度の倦怠感や貧血を訴えて緊急入院。大腸に毛細血管の拡張と出血があったため、17日に執刀医が止血処置を行った。
その際内視鏡で大腸に穴を開けてしまうミスがあったが、そのときには気がつかなかったという。その後18日には大腸内の穴が発見され、緊急手術が行われたが、容態が急変し、女性は19日に死亡した。
病院は担当医が女性や家族にリスキーな凝固止血処置について十分に説明していなかったこと、大腸の穴を発見できなかったことなどは病院側に注意義務違反があったと謝罪し、浅野良夫院長は再発防止に努めると語った。