福岡大学病院は11月18日、80代の女性の心臓手術の際に、体内にガーゼを置き忘れるという医療ミスがあったことを発表した。女性は手術の2日後に死亡したという。
(参照:悪性に気がつかず患者死亡 船橋市立医療センターで医療ミス)
病院の発表によれば、女性は5月下旬に石灰化して全身に血液が送れなくなってしまった大動脈弁を人工の弁に置き換える手術を受けた。その際、切り取った弁の破片が左心室に落ちるのを防ぐためにガーゼを置いていたのだが、術後にガーゼが一枚足りないことが発覚した。
手術の翌日には女性の足の血流に異常が発生したため再手術が行われたが、最初の手術から2日後に多臓器不全で亡くなった。病院は謝罪するとともに、女性の死亡原因についてはガーゼの置忘れが原因となった可能性が高いと発表。早良署は業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。