今月6日、動脈を広げる医療器具「アローIABPカテーテル」が治療中に詰まる恐れがあるとして、輸入販売する「テレフレックスメディカルジャパン」は自主回収すると発表した。
同社によると、2009年4月に、男性患者(当時74歳)がこの器具を使用して死亡する事故が起きている。ただし、「不具合と死亡との因果関係は不明」としている。この器具は、急性心不全などの治療に用いるものだが、途中で管を抜き差しできなくなることがあるという。 この2年間で合計35件の不具合が報告され、同社は、全国の61病院に出荷した739個の器具を自主回収すると発表した。