日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社の新しい抗凝固薬「プラザキサ」の製造・販売が21日に承認され、今春にも国内で販売される見通しとなった。
従来薬「ワーファリン」は、血管を詰まらせる血栓をできにくくして、脳卒中を予防する効果があるが、血液中の凝固成分を増やすビタミンKの作用を抑える薬なので、納豆を食べると効かなくなるという特徴があった。今回、ベーリンガーインゲルハイムが開発した「プラザキサ」は、血液を固めるトロンビンという酵素に直接作用するため、患者は納豆を食べてもOK。
この新薬を「心房細動」の患者が1日2回服用すると、従来薬よりも35%、脳卒中や全身性塞栓症の発症が減る。